2010年5月10日月曜日

御柱祭の香り



5月3日4日と、信州・諏訪大社の御柱祭を観にまいりました。このお祭りは、長さ約17メートル、直径1メートル、重さ約10トンのモミの大木を山から切り出して、人力のみで各神社まで曳いて、社殿の四隅に建てるというものです。私が観ましたのは、上社の里曳きでした。前日までに社殿の四隅まで柱を曵いて、翌日建ち上げるという祭りのクライマックスでした。
伝統的な祭りであり、地元の人々がそれこそ神様に対して命がけで執り行うという、どこか背筋がぴんとするものを感じさせるお祭りでもあります。このようなお祭りこそが、日本の本当のお祭りなんだなあとしみじみと感じられます。
たくさんの人が柱を曵くのですが、写真のように地面には擦れた木の跡が残ります。そしてあたりにはモミの木の香りが充満しています。

榊葉の 香をかぐわしみ 尋(と)めくれば 八十氏(やそうじ)人ぞ まとゐせりける
榊の葉の香りがよいので、その場所を求めて尋ねくると、多くの人たちが楽しそうに寄り集まっていることだ。

こんな神楽歌を思い起こします。

こうしたところにも日本の香りの文化が息づいています。

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