2010年9月25日土曜日

ロハスな水車杉線香







9月23日秋分の日、茨城県石岡市小幡にある清明堂というお線香屋さんにうかがいました。こちらでは筑波山麓からの水を利用して杉の葉を水車で挽くという昔ながらの方法で線香をつくられています。杉線香の原料は杉の葉のみ、動力も水車といった100年変わらない製法を続けているのは、五代目の当主である駒村道廣さん。便利さを追求する生き方よりも、自然と溶け込んだ生活の延長として線香づくりの生業をなさっているように感じられました。うかがった日は大雨でしたが、水車は川の水量によって、水車に流れる水の量を調節しなければならないそうで、川から水車に水を引き込むところの水量の調節を気になさっていらっしゃいました。休日で製造作業はなくても、始終こうした自然環境の変化に対応されているのでしょう。ロハスな生き方といいますと、何かかっこいいイメージもありますが、そればかりではないことを駒村さんから教えていただきました。水車小屋には、「ゴトンゴトン」と一定のリズムを刻む水車の音と水の音、そこで挽かれる杉の葉の香りが漂っていました。私にとってそれは、杉樽のある酒蔵に似た雰囲気にも感じられました。自然の素材が時間をかけて醸し出すものはどこか共通するのかもしれません。駒村さんのつくる杉線香の香りは、沈香や白檀などを使った高級線香の香りではありませんが、素朴でいながら品のある香りがします。ちょっとたとえが変かもしれませんが、昔は拝殿などなく、磐座や樹木などをご神体として拝んだそうですが、こういう香りを通して、私たちは精霊や神仏との交流をも可能になるのではないかと想われました。水車小屋の水の流れるあたりには石菖が群生しており、また付近には果樹園が多く特に「福来みかん(柑子みかん)」という橘に近いみかんも栽培されておりました。私がライフワークとしている香りの植物たちが元気に育っておりました‼ 筑波山麓は、私にとってまさに楽園といえるところとなりました。写真上から 水車・駒村道廣さん・水車杉線香・杉の葉を粉に挽く・石菖・福来みかん(陳皮として七味の材料として使っている。)

2010年9月18日土曜日

香りのパワースポット



最近パワースポットという言葉をよく耳にします。神社やお寺、巨樹や霊水、磐座などの人気スポットが紹介されております。箱根湯本にある玉簾の滝(写真上)もとても気持ちのよいところです。夏など滝の付近は、まるで天然のエアコンのように涼しいのです。この滝は天成園という旅館(日帰りもあります。)の敷地にありますが、滝だけ見学することもできます。しかし天成園の温泉にゆっくり浸かって、滝を愛でるのがベストだと思います。その時滝壺の周辺の草に注目してみてください。写真(写真下)のように菖蒲の葉を細くしたものを見つけることができます。これは石菖といいます。別府温泉ではこれを蒸し湯に使っているのです。葉を揉んでみてください。とても良い香りがします。体にもよいですし、この石菖はこうした清らかな湧水地に群生する植物のようです。玉簾の滝の石菖のような「香りのパワースポット」をこれからもリサーチしていきたいと思っております。

2010年9月6日月曜日

フィトンチッドフォーラム2010

9月6日
フィトンチッド普及センター主催の第13回「フィトンチッドフォーラム2010」が東京大学弥生講堂で開催されました。今年はフィトンチッドの多様なはたらきを科学するということで、生物活性物質についてのこれまでの成果、スギ樹皮の生物活性、わさび成分の各種機能性など、なかなか興味深い内容でした。また会場となった弥生講堂が木をふんだんに使った建物で、中にに入ると森林浴のように木の香りに包まれてとても癒されました。