






8月3日4日と、伊豆の伊東市富戸の日吉家で、三代に渡って続けられている黒文字の蒸留体験をさせていたたきました。実際の蒸留を体験させていただくことと、伝統的な蒸留法を記録として残したかったからです。今度で2回目ですが、今回は真夏の時期、それも記録的に猛暑・激暑の中での蒸留体験でした。スギ・ヒノキの林の中に点在する黒文字の枝を集め、約200キロを釜に詰め込みます。作業としては、この詰め込み作業が最もしんどいものでした。黒文字の枝葉を踏みしめながら、詰めていきます。(踏圧)この作業がじつに2時間かかりました。
真夏の太陽が輝く、炎天下の作業で熱中症にならなかったのが不思議なくらいです。詰め込み作業が終了すると釜に蓋を被せて、いよいよ蒸留が開始されます。20分ほどしますと、水蒸気が溜まりだし、ほどなく上澄みに黒文字の精油も溜まりだしました。精油が誕生する瞬間は感動します。それまでの苦労もいっぺんに吹き飛んでしまいます。技術的には蒸気を漏らさないために粘土質の泥で隙間を埋めたり、独特の冷却装置を使用するなど、他の蒸留方法では見られないものがあります。この貴重な黒文字の蒸留方法が、黒文字の精油とともに継続されますことを祈ってやみません。
最後の写真は、蒸留後蒸された黒文字の上での全身蒸し湯体験をしているところです。
黒文字の蒸し湯という贅沢な体験です。とにかく気持ちがいいですよ。北海道の下川町のモミの精油を採っている人たちが、蒸留後のモミに顔を埋めて顔蒸しをしたり、足蒸しをしていましたが、黒文字も至福の香り体験といえます。
伊豆の温泉施設で、是非黒文字の蒸し湯を実現していただきたいものです。
