2011年11月12日土曜日
正倉院展
平成23年の正倉院展を観てきました。(10月30日)今年は「蘭奢侍」の香木など香りのものがいくつか展示されました。「蘭奢侍」は14年ぶりとのことで、私も初めて実物を観ることができました。実際には明治天皇や織田信長、足利義政が切り取った旨を示す紙箋がありますが、それ以外にも切り取り跡がいくつもあるのがはっきりと解りました。また裏側も観られたのが収穫でした。「蘭奢侍」には大変失礼かもしれませんが、香りのするであろう色の濃い部分は表面だけで、沈香のグレードとしては最高のものとはいえないかもしれません。でもどんな香りがするのか嗅いでみたいですね。それ以外にも、柄香炉やえび香という防虫香として用いられたというもの、また沈香の粉末を漆で練ったものが塗られ、しかも丁字がちりばめられている経筒など、大変珍しい香りの品々と対面することができました。やはり日本の香りの文化はすばらしいですね。
2011年11月8日火曜日
樟脳のシンポジウム



10月24日(月)
「『天然樟脳 魅力!再発見!』伝統産業とまちづくり」というシンポジウムが筑後市船小屋温泉のホテル樋口軒にて開かれました。昔ながらの方法で作られる樟脳の希少性や魅力のほか「香り」を生かした各地の取り組みが発表されました。
防虫剤などに使われている樟脳を140年以上作ってきた内野樟脳(みやま市瀬高町長田)と、地域の支援者や商工会による《再発見》委員会が主催し、自治体や伝統産業 に関心のある一般の人ら約130人が参加されました。長田地区にはかつて10軒の樟脳製造所がありましたが、今 は内野樟脳だけが残っています。国産の天然樟脳を作っているのは 全国で2カ所だけ。天然樟脳は、原料のクスノキのチップ 2トンからわずか30~40キロが生産されます。今は自然の香りが見直されてきて、徐々に使用する人が増えつつあります。シンポジウムでは、内野樟脳の研修生、藤井勝己さん が、蒸し方や圧搾など長年受け継がれてきた製造方法を紹介。私が樟脳の日本人の文化的な関わりと、樟脳の香りでのまちづくりの提案などを話させていただいた。参加者やみやま市と筑後市の副市長さんとの活発か意見交換が行われ大変盛況なシンポジウムでした。香りの遺産として樟脳の香りが今後も伝えられることを願ってやみません。
写真上から シンポジウム風景 中島公園のクスノキの樹林 会場での樟脳の展示 内野樟脳の工場全景
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